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ハザードマップだけじゃわからない!「災害リスク」の見極め方

1. ハザードマップの「落とし穴」って?

国や市役所が作っているハザードマップ(キケンな場所がのっている地図)はとても便利ですが、実はいくつか「弱点」があります。


  • 小さな川はのっていないことがある:大きな川がバクハツしたときの予想は得意ですが、自治体によっては、中小河川や水路の浸水想定が十分に反映されていない場合があります。

  • 1000年に1度の大雨」ばかりのっている:マップの多くは、めったに起きない最大級のピンチをのせています。でも、実際には、数十年に一度程度の大雨による浸水リスクも知っておきたいところです。
  • 最新の情報になっていないことがある:川の工事が終わっても、地図のデータが新しくなるまでに時間がかかることがあります。だから、ハザードマップで「色がついていない白い場所」だからといって、絶対に水が来ないわけではないのです。


2. 水から家を守る「2つの高さ」

もしハザードマップで「水が来るかもしれない(色が塗られている)」と言われている場所でも、次の2つの高さを合わせることで、家の中に水が入るのを防げます。


建物の浸水対策  「道路から土地までの高さ」 「家のコンクリートの土台(基礎)の高さ」

  • 外構(がいこう)ブロックで測る方法

一般的なコンクリートブロックは約20cm前後の高さが多く、敷地と道路の高低差を把握する際の目安になります。道路から家に向かってブロックが何段積まれているかを数えれば、メジャーがなくても土地の高さがだいたい分かります。

  • 「半地下」の家は要注意!

普通の家は、地面から40cm以上の高さに土台を作ります。しかし、都会の狭い土地では、部屋を広くするためにわざと床を低くした「半地下」のような家もあります。こういう家は土台が低いため、浸水時に水の影響を受けやすい傾向があります。


3. 土地の作り方で強さが変わる!「盛土」と「切土」

坂道やガタガタした土地を平らにして家を建てるとき、2つの作り方があります。

  • 切土(きりど)= 山を削って平らにした土地

もともとの固い地面を削っただけなので、一般的に切土は自然地盤を利用するため、比較的安定しているとされています。

  • 盛土(もりど)= 土を盛って高くした土地

よその土を持ってきて人工的に高くしただけなので、盛土は人工的に造成された土地のため、造成時期や施工状況の確認が重要です。しっかり固めていないと、地震や大雨で家ごと斜めに傾いてしまう(不同沈下といいます)ことがあります。


崖(がけ)を支える壁「擁壁(ようへき)」のキケン信号

盛土をした土地には、土が崩れないようにコンクリートの壁(擁壁)が作られます。ここにもプロが見逃さないキケン信号があります。

  1. 石を積んだだけ(空積み):コンクリートでガチガチに固めておらず、ただ石を並べただけの壁は、大雨で崩れやすいです。
  2. 壁がふくらんでいる(はらみ):壁の後ろに水がたまると、水のパワーで壁が外側にムギュッと押し出されます。これは劣化や変状の可能性があるため、専門家による確認をおすすめします。
  3. 白い粉が噴き出している:壁のすき間から白いドロドロしたものが固まってついているのは、壁の裏に水が入り込んで、白華現象(エフロレッセンス)が見られる場合は、水分の影響を受けている可能性があります。


4. 地図が真っ白でも危ない?「暗渠(あんきょ)」の罠

昔は川や水路だった場所に、土管を埋めたり、コンクリートの蓋(ふた)をしたりして、無理やり道路や住宅地にした場所を「暗渠(あんきょ)」と呼びます。

ハザードマップ上は真っ白(安全)に見えても、地下には今でも大量の水が流れています。そのため、軟弱地盤となっている場合があり、地震が起きたときに地面がドロドロの液体みたいになる「液状化リスク」が高くなる場合があります。

暗渠(昔の川の跡)を見つけるプロのヒント

  • 道がクネクネ蛇行している(昔の河川や水路の名残である可能性あり)
  • なぜか細い道に「車止め」がある(地下の土管が割れないように、重い車を入れないため)
  • 直射日光が当たっているのに、壁や地面がコケだらけ(地下から湿気が上がってくるから)
  • 川がないのに「〇〇橋」というバス停や交差点がある(昔の河川や水路の存在を示している)

まとめ:失敗しない家探しの4ステップ

家を買うときは、次の4つのステップで自分で調べてみましょう!


  1. スマホで調べる:国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や「不動産情報ライブラリ」を使って、色がついているかや、昔の災害の記録(災害履歴)を確認します。

  2. インターネットで調べる:ネットで「(町名)+水害」や「(町名)+冠水」と検索して、昔大雨が降ったときに道路がプールみたいになっていないか調べます。

  3. 近所の人に聞く:近くの昔から営業しているお店や、長く住んでいそうなおじいちゃん・おばあちゃんに「台風のとき、このへん水が出ますか?」と聞いてみます。実際に長く住んでいる方の話は、ハザードマップだけでは分からない情報を得られる場合があります。

  4. 不動産屋さんに質問する:契約する前に、「ここって盛土ですか?切土ですか?」過去に浸水履歴や周辺での冠水事例について把握している情報ありますか?」と確認してみましょう。