
【後悔ゼロ】不動産の内見でプロが絶対に見る「意外な重要ポイント」6選:70%の人が陥る罠を回避しよう
内見を「ただの部屋見学」で終わらせていませんか?
「たくさんのお部屋を見すぎて、どこが良いのか分からなくなった」
「あちこち歩き回るのって、疲れるだけで面倒だな……」
お家をさがすとき、そんな風に思ったことはありませんか? でも、じつはとってもビックリするデータがあるのです 。不動産会社の調査によると、オンライン内見や写真だけで決めた場合、入居後に「思っていた印象と違った」と感じるケースがあります。
お部屋えらびで失敗しないためには、写真や間取り図(お部屋の地図)を見るだけでは分からない「隠れたヒミツ」をしっかり見つけることが大切です 。 今回は、今までたくさんのお部屋を見てきたお家のプロ(宅建士)が、引っ越ししたあとに絶対に涙を流さないための「お部屋の見学(内見)」のやり方をやさしく解説します !
【鉄則1】1日の見学は「3件」が限界。頭がパニックになるのを防ぐ方法
お部屋の見学で一番やってはいけないのは、「1日に何件もたくさん見ること」です 。 人間の頭は、一度にたくさんのことを覚えるのが苦手です 。そのため、1日にまわるお部屋の数は「2件〜3件(多くても3件くらい)」にするのがベストです 。
もし1日に4件以上もまわってしまうと、どのお部屋にどんな特徴があったのか頭の中でごちゃ混ぜになってしまいます 。これを「決定麻痺(けっていまひ)」と呼びます 。 頭がパニックになると、「もう疲れたから、ここでいいや……」と適当に決めてしまい、お部屋の悪いところを見落とす危険がとても高くなります 。
プロがおすすめする賢い選び方は以下の通りです。
- 最初に見る1件目を「基準(ベンチマーク)」にする 。
- 2件目や3件目を見たときに、「1件目よりも良い!」と思ったら迷わずにそのお部屋に決める 。
これなら、他のお部屋と比べるのがとても簡単になります 。 お部屋の見学は、「1つの物件につき30分以上」の時間をかけて、細かいところまでじっくりチェックするようにしましょう 。
【鉄則2】壁を「ずらしながら」叩こう!「コンコン」と響く音には要注意
お隣の部屋からの声や音がうるさいと、毎日イライラしてしまいますよね 。お部屋の壁が音をしっかり防いでくれるかどうか調べるために、「壁をノックするテスト」を必ずやってみましょう 。 このとき、1箇所だけを叩くのではなく、手を数センチメートルずつ横に「ずらしながら」叩いていくのがプロのやり方です 。
叩いたときの音の違いで、壁の中の仕組みが分かります。
叩いたときの音 | 壁の仕組み | 音の聞こえやすさ(防音性) |
ゴツゴツ(硬くて重い鈍い音) | 直壁(コンクリートの上に直接壁紙を貼っている) | 音は聞こえにくい(◎安心) |
コンコン・ぽんぽん(太鼓のように軽くて響く音) | GL工法(コンクリートの壁にボンドを塗ってボードを貼っている) | 音が大きく響いてしまう(×注意) |
「GL工法(じーえるこうほう)」という壁は、コンクリートとボードの間に「すきま(空気の層)」があります 。そのため、構造や施工状況によっては音が響きやすいことがあります。
壁を少しずつずらしながら叩いてみて、ボンドの塊がある場所の「コツコツ」という硬い音と、すきまがある場所の響く音が交互に聞こえたら、それは音が響きやすい壁のサインです 。 また、お部屋の壁だけでなく、お隣の部屋とつながっている「押し入れやクローゼットの中の壁」も必ずコンコンと叩いて、壁が薄くなっていないか確かめてください 。
【鉄則3】「前に住んでいた人は、どうして引っ越したの?」と聞いてみよう
お部屋を自分の目で見るのと同じくらい大切なのが、案内してくれる不動産会社の人への質問です 。お部屋を見学しているときに、次の質問をストレートにぶつけてみましょう。
「前にここに住んでいた人は、どういう理由で引っ越したのですか?」
もし、その理由が「お隣の音がうるさかったから」や「近所の人とトラブルがあったから」だったら、そのお部屋は壁が薄かったり、マナーの悪い人が近くに住んでいたりする可能性が高いです 。
また、何ヶ月もお客さんが決まっていない「長期間、空っぽのままのお部屋」も注意が必要です 。家賃を安くしてもらえるチャンスでもありますが、何か「みんなが嫌がる悪い理由」が隠れているかもしれません 。
さらに、もうひとつ大切な質問があります。
「お部屋にあるエアコンやライトは、『付属設備(ふぞくせつび)』ですか?それとも『残置物(ざんちぶつ)』ですか?」
- 付属設備の場合:原則として貸主側の修理対象になることが多いです。
- 残置物の場合:前に住んでいた人が置いていったゴミのような扱いなので、もし壊れたら自分で高いお金を払って修理したり、捨てたりしなければなりません 。
引っ越ししたあとで余計なお金がかからないように、どちらなのかを必ず確認しておきましょう 。
【鉄則4】夜の顔を無視しちゃダメ。まわりの環境は「17時以降」に変わる
お部屋の中に太陽の光が入るかどうか(日当たり)を調べるには、お昼の明るい時間が一番です 。でも、まわりの町の静かさや安全さを知るためには、夕方の「17時以降(夜)」に見に行くことがとても大切です 。
なぜなら、お昼の間はだれもいなくて静かな場所でも、夜になるとまわりの居酒屋さんやレストランからうるさい音が聞こえてきたり、おいしくないニオイが漂ってきたりすることがあるからです 。また、街灯(道をてらすライト)が少なくて、夜道が真っ暗で怖い場所ではないかどうかも分かります 。
お部屋のある建物に着いたら、みんなが使うメッセージボード(掲示板)をじっくり見てみましょう 。 もしそこに、「夜遅くにドタバタ歩くのはやめましょう」「ゴミ出しのルールを守ってください」といった警告の紙が具体的に貼ってある場合は、今まさにその建物でトラブルが起きている動かぬ証拠です 。
ほかにも、みんなで使うゴミ置き場がグチャグチャに散らかっていたり、ポストのまわりにチラシがポイ捨てされたりしているお家は、管理会社の掃除がサボられていて、住んでいる人のマナーも悪いことが多いです 。共用部分(みんなで使う場所)は、「未来のあなたのお隣さんの姿」を映す鏡なのです。
【鉄則5】「5センチメートルの悲劇」を防ぐ。スマホより金属のメジャーを使おう
「スマホの画面で長さを測れるアプリがあるから、メジャーは持って行かなくていいや!」
そう油断していると、引っ越し当日に大切な家具がお部屋に入らない「5センチメートルの悲劇(大失敗)」が起きてしまいます。
スマートフォンのアプリは手軽で便利ですが、じつは数センチメートルのズレ(誤差)が出やすいのです 。お家を借りたあとで家具を買い直すことにならないよう、お部屋の見学には必ず金属製の硬いメジャー(コンベックス)を持って行きましょう 。
特に、以下の場所は数センチメートルでもズレると大変なことになります。
- 洗濯機を置く台(防水パン)の内側のサイズ:ドラム式などの大きな洗濯機がちゃんと乗るか確かめます 。
- 冷蔵庫を置く場所の横幅:冷蔵庫はまわりに少しすきま(放熱スペース)を作らないといけないので、ギリギリのサイズでは置けません 。
- お部屋のドアや階段の角の幅:ここが狭いと、ベッドやソファーを部屋の中に運び入れることができなくなります 。このとき、「ドアノブの出っ張り」の長さも計算に入れることを忘れないでください。ドアノブに引っかかって家具が通らないケースがよくあります 。
- カーテンレールの位置と長さ:引っ越し初日に外からお部屋が丸見えにならないよう、正しいカーテンのサイズを測っておきます 。
これらと一緒に、スマートフォンが部屋の奥やトイレの中でもちゃんとつながるか(電波のチェック)も忘れずに確認しておきましょう 。
【鉄則6】見学はタダだけど、気に入ったらその場で「即申込」できる準備をしよう
不動産会社にお部屋を案内してもらったり、相談したりするのは、一般的に、費用がかかることは多くありません。お金がかかるのは、お部屋を借りる契約を結ぶときからです 。
しかし、条件が良くてキレイなお部屋は、他のお客さんたちとの「早い者勝ち(申し込みをした順番)」の戦いになります 。 「このお部屋、すごく気に入った!ここに住みたい!」と思ったときに、ライバルに先を越されて取られないように、見学に行くその日に「申し込みの書類(身分証明書やハンコ、収入が分かる源泉徴収票など)」をカバンに入れて持っていくのが、一番の裏ワザ(防衛策)です 。
そして、お部屋の中でぜひやってほしいのが、「生活の劇(シミュレーション)」です 。
- 「ガラガラと玄関を開けて帰ってきた」
- 「洗面台に行って手を洗う」
- 「コートを脱いでクローゼットに片付ける」
- 「キッチンで料理を作って、テーブルに運ぶ」
といった毎日の生活の動きを、お部屋の中で実際に体を出して動いて真似してみるのです 。 そうすると、間取り図を見ているだけでは気づかなかった「あれ?洗面所にコンセントが足りないからドライヤーが使えないぞ!」「廊下が狭すぎて服を着替えるときに壁に手がぶつかる!」「天井の梁(でっぱり)が低くて頭をぶつけそうで圧迫感がある!」といった、住みにくいポイントがハッキリと浮かび上がってきます 。
まとめ:理想の暮らしは「冷静な観察」の先にある
お部屋の見学は、ただの「楽しいお部屋のドライブ見学」ではありません。あなたがこれから毎日を安全に、楽しく過ごすための「大事な実験と調査の場所」なのです 。
- 1日に見るのは3件まで: 疲れによる判断力の低下を防ぐ 。
- 壁を少しずつずらしながら叩く: 音の響き方で、お隣への音漏れをチェックする 。
- 「どうして前の人は引っ越したの?」と聞く: 隠れたトラブルや、壊れたら困る残置物のリスクを無くす 。
- 夕方17時以降のまわりの環境を見る:夜の様子や、建物のゴミ置き場・掲示板から住民のマナーを調べる 。
- スマホではなく金属のメジャーを使う: ドアノブの出っ張りまで細かく長さを測る 。
- お部屋の中で「生活の劇(シミュレーション)」をする。:気に入ったらその場ですぐ申込めるように、最初から書類を持っていく 。
このポイントを押さえて内見すれば、写真や間取り図だけでは分からない違和感にも気づきやすくなります。
あなたが次に住むそのお部屋、壁の向こう側にはどんな人が住んでいて、夜にはどんな音が響くでしょうか? 「なんとなくキレイだから」という直感だけで決めるのはもうやめて、プロのように冷静に、じっくりお部屋を観察して最高のお家を見つけてくださいね !